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米国では信用収縮の影響がさまざまな分野で [株]

[ワシントン 1日 ロイター] 米国では信用収縮の影響がさまざまな分野で出始めており、個人消費や設備投資の減速を招くのではないかとの懸念が出ている。ポールソン財務長官は、住宅市場の低迷に端を発する信用収縮が「概ね抑制」されていると主張するが、金融機関の間では、サブプライムローンにとどまらず、リスクの高い融資に慎重な姿勢を示す傾向が強まっている。ロード・アベットのシニアエコノミスト、ミルトン・エズラティ氏は「サブプライム問題をめぐる騒動を受けて、債権者や金融機関の間で、与信条件の厳格化が必要という意識が高まった」と指摘。「事実上、利上げと同じ効果がある」と述べた。こうした与信条件の厳格化は長期的には経済にプラスだが、短期的には個人消費や設備投資の減少を招く。同氏は、与信条件の厳格化に伴う個人消費・設備投資の減少が、米経済成長率を約0.3%ポイント押し下げる要因になると試算している。今回の信用収縮の震源地は住宅ローンだが、法人への与信基準も厳しくなってきている。クレディ・スイスの小売リ担当アナリスト、ゲーリー・ボルター氏によると、一部の中小の材木販売業者はベンダーファイナンスをカットされ、現金での仕入れを余儀なくされている。合併・買収の世界ではプライベート・エクイティがLBO(買収先の資産などを担保に資金を借り入れ、その資金で企業を買収する手法)への意欲を失い、合併・買収が急減。企業の自社株買いも減りつつある。S&P総合500種指数は、信用収縮懸念を背景に7月16日につけた最高値から6%下落した。<企業への影響>これまで金融市場の最大の懸念要因は、住宅価格の下落とガソリン高で個人消費が低迷することだった。しかし、ここにきて、最大の打撃を受けるのは個人ではなく企業ではないかとの見方も浮上している。先週発表となった予想を上回る第2・四半期国内総生産(GDP)統計では、企業の設備投資が成長の原動力となった。個人消費は前期比年率1.3%増にとどまったが、設備投資は同8.1%増だ。もし設備投資が減速すれば、景気の腰が折れる可能性もある。小売企業向けのリスク管理サービスを手掛けるバーナード・サンズの小売り担当シニアアナリスト、リチャード・ヘイスティングス氏は、信用収縮の影響が、小売店に商品を納入する中小業者に及んでいると指摘。「与信条件の大幅な厳格化が始まって」おり、こうした状況が年末年始の重要商戦まで続けば、中小業者は出荷の抑制を迫られる可能性があるという。ただ、すべての企業が投資を控えているわけではない。総合部品メーカーのイートン(ETN.N: 株価, 企業情報, レポート)は、今年7社を買収。今後もこのペースで事業を拡大する方針を示している。<自社株買い>信用収縮の影響は企業の自社株買いにも及んでいる。自社株買いは通常、株価の上昇につながるが、借り入れコストが上昇しているため、資金を借りてまで大規模な自社株買いを実施しようという企業の意欲が薄れている。ノーザン・トラストのディレクター、ポール・カズリエル氏は、家計部門はこのところ株式を売り越しているが、企業の自社株買いで株価が上昇したこともあり、利益を確保できたと指摘している。自社株買いに加えて、ホーム・エクイティ・ローン(住宅の値上がり益を担保にした融資)を通じた個人消費も、景気拡大の一翼を担ってきた。カズリエル氏は「これまで家計が頼りにしていた住宅市場はダメになってしまった。今後は、自社株買いをあてにすることになるが、もし自社株買いもダメになれば、個人消費はさらに打撃を受けることになる」との見方を示した(ロイター日本語ニュース 原文執筆:Emily Kaiser、 翻訳:深滝壱哉)

 


2007-08-03 08:15  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

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